「本当に自分勝手なんだから・・・」 「あいつ等は絶対帰ってくるから安心しろって」 「そう・・だよね。帰ってくるよね」 小さくうずくまりながら、絢菜は体中をさすっている。 11月の今日は雨だし、寒さが一段と増す。 「寒い?」 「ちょっとね・・厚着着てきたのに・・」 「俺の貸すって」 「大丈夫だよ・・望夜が寒くなっちゃうでしょ・・?」 「俺のことは気にすんなって」