「まだ歩くのぉ?美緒」





「だって地図には山菜はもうちょっと行ったところでたくさん採れるって書いてあるもん」




「マジ、ちょっと腹減ったぁ」





「・・・じゃあここでご飯にしよっかぁ!」




「やったぁぁぁぁ☆」




近くのベンチに座り、弁当を食べる。





ふと美緒のほうを見たとき、目を疑った。



お・・・おせち?!正月かよ!



俺なんか姉ちゃんの手作り弁当(たこさんウィンナー入り)だし・・・。




ってか伊勢海老入ってませんか?!



「あたしのはハンバーグだぁ!」




大きなお弁当に入っている真黒な物体。




「鈴咲・・なに?これ・・・」





「何ってハンバーグに決まってるじゃん!あたしが朝4時に起きて作ったんだよぉ」