「えーみなさん揃いましたか???」







『揃ったぁー』






「では、これから出発します。A組から出発しますね」





歩きだそうとすると、絢菜と美緒と潤が列からぬけた。




「どこ行くの?鈴咲達・・・」




「あたし達、自家用車に乗っていくから・・」



「潤も?!」




「俺は美緒の車に乗せてってもらうから望夜はどうすんの?」





「絢、乗せてってあげて!」





「えっ?えぇ?!!!」





「いいから♪じゃあ、お先にぃー」





はぁ、またこの気まずい空気。
いつもの絢菜なら吹き飛ばしてくれるのに。