「絢菜お嬢様、今日は何時頃お迎えに??」




「そうだねぇ・・2時くらいかな?バイオリンのレッスンがあるから」




「かしこまりました。では、行ってらっしゃいませ。」




あたし、鈴咲絢菜。
私立律伎中学1年のA組。



~♪


《今、学校に着いた☆絢は??》


「望夜からだァ♪」


↑この望夜っていう人はあたしの男友達で友達以上恋人未満みたいな関係。あたしの間違いメールから始まったんだけど、望夜とメールしてると、本当に楽しくて、悩みも全部なくなる。でも、一度も会ったことがないし、どこに住んでいるのかも分からない謎の人。






「絢ぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」




後ろから車が迫ってくる。


「ギャァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





あたしの前で車は止まり、窓ガラスが開く。




「もぉ、美緒だよぉ!」