「秀ちゃんっ…ごめんね。遅くなって……」
「……」
あれ?シカト?なんで…?秀ちゃん???
「ちょっとこい」秀ちゃんは、あたしを中庭に連れてきた…。
「秀ちゃん…?、秀ちゃん、今日…なんかおかしいよ。あたしなんかしたかなぁ?」
「お前が…っ、変なこと言うからムカついてんだよっ!」
え?秀ちゃん。あたしなんにもしてないよ?
「秀ちゃん…あたし、なんで秀ちゃんが怒ってんのか分かんない…。言ってくれなきゃ分からないよ……」
「璃南っ…ごめん。やっぱなんでもねぇ」
「秀ちゃん!!!約束したよね?隠し事しないって……ちゃんと話してっ…」
「お前がっ…亜喜んこと聞くから…っ」
「へ?永戸先輩のこと?」
「うん…っ永戸亜喜んこと。」
「えっ?…それは…っ愛華が好きって言うから…っ協力してあげようと…っ…」
「だから!!!俺が勘違いしちまったんだって!…だからお前のせいぢゃない。」
「え?どーゆーこと???」
「お前なぁ…っまぢで分かんねぇのかっ?」
「……」
分かんないよ…。秀ちゃんが言ってる意味なんて。
「はぁ~…どこまでお前は鈍感なんだボケ!」
「…本当…っごめんなさい。バカで…っ…っ」
「バカ!なに泣いてんだよ…」
「だってっ…秀ちゃんに嫌われちゃったし、あたしは別れたくないのにっ…っ…っ…」
「璃南っ!…俺はお前と別れるなんて言ってねぇ。嫌いなんて言ってねぇだろ!」
「だって…っ…あたし秀ちゃんの言ってる意味が分からなくて…っ」
なんでこんな可愛いんだろ…。璃南ってよぉ。
「あのな…よぉ~く聞けよ!俺はな、亜喜に嫉妬してたんだよ…///」
「え??…嫉妬?」
「お前がっ…俺に永戸先輩は好きな人いるのかとかゆうメール、俺にしただろ?…それ見てすげー腹立った。すげームカついた…今思うと、ただのヤキモチだったんだけどな…」
「秀ちゃん…っ」
「ん?…」
「ヤキモチ妬いてくれるなんて初めてだょね…?なんか、すっごい嬉しい!」
俺は璃南の笑った顔を見るため、守るために生まれてきたのかもな…。
「璃南っ!…実は俺っ、嫉妬したの初めてぢゃねぇ!俺は毎日お前の仲いい友達みんなに嫉妬してんだよっ!…俺はそんくらいお前が好きだっ…」
秀ちゃん…。ほんと大好きだょ…ありがとう。秀ちゃん……