「和音様、貴女様が
お見合いを受けなければ、
紫乃様に受けてもらいます。」


その言葉に、
私は神楽をキッと睨む。



紫乃というのは
本名 涼宮紫乃。

私の最愛の妹だ。



あの子だけには、
自由に生きてもらいたい。

私はゆっくりと
瞼を閉じた。



「少し、考えさせて。」