「…………翔平?」


近付くと翔平は、はっとした顔をした。


「………ああ、帰らない。」


「ふうん。私も帰らないけど、仕事いつからなの?」


「5日だけど、今日の晩はちょっと出掛ける。」


「分かった。」





―――――――――‥‥‥………

午前3時。


誰といるのかな……

なにをしてるの………?



翔平が家を出て6時間。


私の頭はパンク状態。


あらゆる悪い想像が頭を駆けめぐる。



「このままでも寝れないし、掃除機でもかけよう。」



ウィーン……


――――――ガタッ


「ん?」


洗面台の横に何か落ちてるみたい……


手を狭い暗闇に突っ込んだ。


「…………え?
これ……妊娠検査薬………。」



その箱は開けられていて、中身がなかった。


―――――――………

――――……‥