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喫茶店を出た私達は、百貨店に向かった。



服や化粧品がキラキラ輝いていて、夢中でそれを取る女達がいて。



その一部が私達二人。




好みは少し違うけど、一緒によくこうして買い物してる。




買い物をすれば、少しはストレス解消になる。



女の特権かもしれない。




私も結衣も、両手いっぱい袋を持っていた。



結衣は買い物中、本当に嬉しそうに笑っていた。




これからどうする?って聞こうとした時。





結衣が私の目をまっすぐに見て



「私、帰る。」




「…………え?」




「東京に。帰る。」



と言って来た。




「………‥そっか。」




私は結衣に微笑んだ。




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東京へ向かう新幹線の中、ぐっすり眠る結衣の隣で、翔平にメールを送った。