私がリビングで
さっき隼士につけられた
傷の手当てをしていると
寝室から隼士が現れ、

後ろからギュッと抱きしめてきた。



「――アンナ…」



私は安らぎを感じながら
隼士の手に優しく触れた。




「隼士……
どうしたの…?」




「殴ったりしてごめんな…
俺、アンナの事が好きすぎて…」



「私が悪いんだよ…
隼士が悪いんじゃないよ。
だから謝らないで…」




「好きだよ…」



傷の痛みさえ
感じられなくなる。



私は隼士を誰よりも
愛している……