相変わらず、トボトボと教官の後をついていくセシルは、いきなりの真後ろからの衝撃に歩みが止まった。 「うっ、」 「ほら、シャキッと歩きなさいな。下級生に示がつかないでしょ」 衝撃の正体はリラだったのだ。 どうやらリラが勢いよくぶつかってきたらしい。 迷惑なはなしだ。