筆記試験や技術試験はてんでダメのセシルだが、唯一の得意分野、それが”歌”だった。
毎年代表を決めるために、選考会が行われる。
セシルは入学して初めて選考会に参加してから、5年間その大役を務めてきた。
まぁ、本人は全くやる気など無く、大役を任されているという認知などまったくもってしていないのだが、周囲の人間や下級生などからはあこがれの的だった。
リラが怒って先に行ってしまったのも無理はない。
セシルもやる気が全くないのが、”歌”の資質を持たないリラには羨ましくも、腹立たしかったに違いない。
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