運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている

その後も徹さんと暮らしながら引っ越し先のアパートを探す日々。
早くしたほうがいいとは思うものの、金銭的に余裕があるわけでもなく、またそれ以上に徹さんの元を離れたくないという気持ちもどこかにあって、気がつけば11月も終わりが見えていた。
月末のハロウィンに向けて園でも慌ただしい時期となり、子供たちも思い思いの仮想を準備して当日を楽しみにしている。
そんな中、なぜか最近機嫌が悪く、お友達とのトラブルも増えている晴斗くんのことが私は気がかりだった。
晴斗くんのお家はお父さんのとの2人暮らしで、そのお父さん自身も忙しいらしく、なかなか園の行事に参加してもらうことも難しい。
ハロウィンの準備でも晴斗くん1人がお友達から遅れを取る格好になっていて、きっとそれが機嫌の悪い原因なのだろうと私は推察した。