オレンジ色の夕日が沈んでいる最中の放課後。
私、真珠莉亜は幼なじみで親友のえまちゃんに連れられて体育館裏に来ていた。
えまちゃんは学校で根も葉もない噂を流されていじめられていたわたしを信じてくれた数少ない大切な友達だ。
とってもかわいくて、いつも私のことを助けてくれるやさしい子。
それにしても、どうしてえまちゃんは私をこんなところに連れてきたんだろう?
「ねぇ、えまちゃん……?ここで何するの?」
私の言葉に前を歩いていたえまちゃんが振り返った。
えまちゃんはにっこりと笑って私のほうに近づいてきて口を開いた。
「なにってこーゆーコトするんだよ?」
そう言ってわたしの頬を思いっきり叩いてきた。
