「え? 何か変!?」


紗英は慌てて自分の服装をチェックしだした。


「全然変…じゃないけど…。
遊園地行くのにその格好は…―。」


紗英は、胸元にリボンがついた黒のニットに真っ白なプリーツのミニスカート、黒のタイツをはき、足元は、ピンヒールのパンプスにオフホワイトのコートを羽織り、手には可愛らしいピンクのバッグを提げていた。

胸下まである栗色のロングの髪も、クルクルと可愛らしく巻いている。


「だって、デートだよっ!
初デート!
可愛くして行きたいじゃん。」


そう言うと、紗英は少し顔を赤くしてうつ向いた。


そんな紗英を奈美は可愛らいと思った。