「君が僕の話を聞く価値のあるコかどうか試させて欲しいな」


「試す?」


「そう。君が賢いコなら君の聞きたいことを教えてあげる。

テーマは……そうだね、『鬼の子』について。

君が今までに知ったことを教えてよ」


何故試されなければならないのか。

またムカッとしたが、我慢して、私の知っている鬼の子について説明した。

異種族間から生まれること、変化は出来ないこと、その代わり二つの種族の能力を使えること。

乱暴だからと言う理由で、生まれるとすぐに両親ともども牢屋に入れられること。


「それから……、」


少し口ごもる。

秀にちらりと目をやると、手をきつく握り締めて、水穂さんを睨んでいる。

その手をそっと開き、自分の手で包むように握った。


「それから?」


と水穂さんが促す。

秀には聞かせたくないが、仕方ない。