午前
0:00 明日、君と会えるのが楽しみで仕方ない
1:00 君と付き合う未来を妄想する
2:00 失敗しないために脳内シミュレーション
3:00 君を楽しませるための話題作り
4:00 どうしよう…ドキドキして眠れない
5:00 今から寝ても遅いから準備しよう
クラスが違う君と
たまたま廊下ですれ違って
目は合わせてくれないのに
すれ違いざまにこっそり手を触れてくる。
何気なく、地味に、いや、めちゃくちゃ…
君にきゅんとした瞬間。
クラスでは全然目を合わせない二人。
クラスで一番静かなあの子と
クラスで一番騒がしいあの人
実は、昨日一緒に帰ってるところを
見かけちゃったなんて
密かに二人を応援してる、私だけの秘密。
二次元の君に恋をした
画面を開けばすぐに会える君
何度でも同じ瞬間を巻き戻せる君
体温に触れられないのは少し寂しいけれど
今日も私はきらめく君に恋をするのです
耳が聞こえない君に
なんて言葉で
どんな言葉で
愛を伝えられるだろう
私を優しく見つめる君の手を取り
何度も「好き」とささやきながら
その手のひらを指でなぞって文字を伝える
目には見えない“あいしてる”
卒業したら会えなくなってしまうのかな
その前に告白しておいた方がいいのかな
でも、なんだか記念告白みたいで寂しいな
ずっと本気で想い続けたこの気持ちは
卒業記念に伝えるようなものじゃなくて
心からちゃんと言わなきゃいけないものだから。
待ってて、ちゃんと、卒業前に
伝えに行くから。
私の初めては全部君だった。
初恋、初キス、初デート…その先も。
そして
私が初めてお別れする相手。
さよなら、ずっと愛してた人。
さよなら、私の初めてを全部愛してくれた人。
「キスってどんな味だと思う?」
君が不意にそんなことを聞いてきた。
「え?何、急に。分かんないよ」
驚いて、そう返してみる。
「まだしたことない?」
少しからかうように言う君。
「う…うん、?」
私がそう答えた、瞬間。
「じゃあ、二人で確かめてみよっか」
柔らかい感触が唇に触れ、甘い春の香りが部屋を包んでいた。
目線でまた君を追って
snsを開いて君を追って
絶対に届かないこの距離を埋めたくて
また今日も大好きな君の背中を
追いかけてる。