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「拓也っ?!」
ふと思い出の世界に飛んで、ぼーっとしてた俺に早紀が声をかけてきた。
『…?あぁ、悪ぃ。』
皮肉だな。
こいつと別れてなかったら…
俺は貴方と…
「何考えてたの?」
『ちょっとな…』
「彼女の事っ?」
楽しそうに笑いながら聞いてくる早紀
俺は苦笑いしながら答えるしかなかった…
『いねぇし!』
胸が軋む…
「さっきでてった人は彼女じゃないの?」
『さっきっ?』
何言ってんだこいつは…
「え…う、うん。っていっても私が来る前だよ?」
『来るまえって…』
「向かいのコンビニで買い物してる時に拓也の部屋から女の人出てきたの見えたから…」
彼女かと思ったんだけどなぁ。って話す早紀を目の前に、複雑な気持ちになった…