『…』


ちひろさん…だよなぁ…

なんて考えながら凝視してたら




「何かついてる?」


って聞かれた…


『いえ………あの、』


――ピンポーン


タイミング良くインターホンが鳴った


「あ、来た!」


そう、来た……って!なにがっ!??



状況をよく理解できない俺をおいて、
玄関へ向かったちひろさんと誰かの話し声が聞こえた。


『誰だろ…』


玄関に向かおうとしたら…


段ボールを抱えた見知らぬ男性が次々入ってきた。


「その辺においといてください!」


ちひろさんがその怪しげな人達にそう言い
なにやら突き出してきた紙に、サインをしてやったら帰っていった。




『…』


「片づけるの手伝ってね(笑)」


『あの…これはいったい……』


「拓也が言ったんでしょ??いつまでいてほしいの?って聞いたら…」


『ずっと…………って、えぇー!!』


「だから(笑)」



引っ越して来ちゃった!って笑うちひろさん



『…』


俺が黙ってるからだろう


「迷惑…?」


って聞いてきた、
ちひろさんが可愛かった

『ここまでやっといて聞くんですか(笑)?』