「拓也ぁ!!食ってるかぁっ(笑)??」
さっきまで、いろんな人に挨拶していた薫くんが俺達の元にやってきた。
『あ、はい!』
「そっか、そっか!」
にこにこ笑いながら
話してくれる。
「俺にもすすめろよっ!!」
兄貴が薫くんに突っかかるけど
『つーか、お前めっちゃ食ってんじゃん(笑)』
楽しそうに笑う
「そうそう(笑)」
ちひろさんも…
楽しそうだ。
「ちひろも食えよー?!」
「食べてるよー(笑)」
「よーしっ(笑)」
そう言いって、ちひろさんの頭をくしゃくしゃって薫くんが撫でた…
「ちょっ…!!やめてよぉー!セットが崩れるからぁー(笑)」
口ではやめてって言ってるけど
笑ってるちひろさんと
「うはは(笑)」
悪戯成功っ!
って顔して笑う薫くん
『…』
二人の世界があって
他の誰かにはわからない
二人の幸せが…
そこにあるんだって
思い知らされた…