少し…寝すぎたか

もう窓の外には日が昇りきっている。




『…んー…ぁ…』



遠慮がちに伸びをする俺の手が虚しく空を切る。



『…いるわけねぇんだよな。』



上体を起こして、二人寝るには少し窮屈な
シングルベッドの隣に目をやりため息…




『はぁ…何でこんな好きになってんだろ…』



俺が目覚めると貴方はいない。


いつもの事だ…



もう、慣れてもいいだろう?


そう自分に言い聞かせても
毎回その現実に打ちひしがれる自分がいた。



『ははっ…』



そして自嘲気味に笑う毎日だ。