『……ねぇ…』
貴方はそろそろ呆れてきたかな。
「…なに?」
『今日はいつまでいれるの?』
窓際のベッドの中で、
カーテン越しに白けてきた空がわかる頃…
決まってそう聞く俺に
「いつまでいてほしいの?」
その言葉も決まって貴方が言う台詞
『ずっと…』
その先に返ってくる返事もいつもと同じだ。
だから俺もいつもと同じ言葉を吐く。
いつもとは、違う返事を期待して…
「そう…」
『…』
けれど貴方の返事は
今まで通りなんだ…
一語一句、変わる事なく繰り返される会話が切ない…
そしてまたいつも通り貴方を抱きしめた。
貴方がどこかへ行ってしまわない様に…
きつく…
きつく…抱きしめた