俺は何故あの時

貴方を抱きしめたのかな…




俺は何故あの後

貴方に会いに行ったのかな…






そんな事しなければ…





昨夜あんなに降り続けた雨だったが

今朝は昨日の雨が嘘のように


空は晴れ渡っていた









貴方の心も少しは晴れたかな…?



















『…………はっ!…いない……』



そのまぶしい光が俺を起こした頃

もう貴方はいなかった…



『俺…兄貴の友達に手ぇだしちゃったぁっ!!』


どうしよう!



と、慌てふためいている俺の目に

一枚のメモ用紙が飛び込んできた








“お世話になりました。最近、眠れなかったけど久しぶりによく眠れました…ありがとう。”





それから二、三日は普通に過ごしたんだけど…



いや、普通じゃなかったのかもしれないな。











貴方の目が



貴方の温もりが…














どうしても忘れられなかった。