「…さっき」



貴方が先に沈黙を破ったんだ。



『はい??』


「言ってたよね…悲しい目をしてるって」



『あ…』


しまったぁっっ!

も…もしかして…気に障った?





「正解かもね…親に反対されたって、私を選んで欲しかった……って…なに話してんだろ、私…」




無理して笑ってみせる貴方が痛々しくて…


なぜだか、すごく愛おしかった…





身体って勝手に動くんだな…




「えっ??」


次の瞬間にはもう抱きしめていた



『ぁ………つい…。すみません。』


でも、腕は解かずに
伺うように呟いてみた。


「…』


何も抵抗をみせない貴方に甘えて、強く抱きしめた。



人の温もりが心地よかった…










空はまだ泣き続けていた






貴方の代わりに…