「…」


『今お湯入れたんで、先にどうぞ。』


「…ありがと…」


『これ、俺のだからおっきいけど使ってください。すぐ服乾かすんで…』


そう言って自分のジャージを手渡してお風呂場へ案内した。






『…つーか俺、何やってんだよ。連れてきてどーすんだ!兄貴の友達ってだけで親しいわけでもねぇし……とりあえず、コーヒーでも入れとくかな。』


あの雨に今は感謝してるよ。


『あの…どうぞ。』


「どうも…」


雨音しか聞こえない静かな部屋に、
カップと机がぶつかる音が響いた


雨はまだ降り続けている


『…』


き…気まずい……よし、
何か話題を…







沈黙を破ろうとした…
その瞬間だった。