──貴方に伝えたかった、たった一言。

七月五日。

あれから色々あった。

真希ともっと仲良くなって、二年生に上がり、新しいクラスになって、また真希と星と一緒だった。

星はバスケ部で優勝したり、真希は二年生になって、正式にバスケ部に入った。

私は何も部活に入ってないけど、二人とバスケをしている。

そんな中。一人の嫌な奴が私達の元に現れた。

「なんであんたがいんのよ」

放課後に三人でバスケをしていると、内田がのこのことやって来た。

「また星と真希をいじめる気?」と威嚇しながら内田に言った。

「いや……その……この前は本当に悪かったと思ってる……だから……俺も一緒にバスケ……やらせてくれ……」

内田は意外にも律儀で気恥ずかしそうに言った。

「でも……」と星の方に振り向いて呟く。

「いいじゃん茜里。もう悪さはしなさそうだし、改心したんじゃない?」

真希がボールを両手で持ちながら私に言った。

星もゆっくりと頷いた。

「まぁ……二人が言うなら……」

その日から内田も一緒に練習するようになった。