次の日。
クラス替え。

俺は1人、人混みに揉まれながら、自分の名前を探していた。
また1組。
祐樹の名前もある。
その時、誰かの手が俺の視界を遮った。
「だーれだ♪」
「祐樹!?」
「ピンポ~ン♪」

パッと手が離れて、後ろを見ると、明らかに無理をして笑っている祐樹がいた。
「祐樹…。大丈夫なのか?」
「なにがー?てかクラスどこー?」
「いや…。1組だよ。一緒」
「じゃあ行くか!!」
「おぅ」

祐樹が話し出したら、聞いてやればいい。
今の俺に出来ることは、そばにいて、支えてやる事だ。