「ほら、電気消すよ?」
「ん。おやすみ」


祐樹はちゃんと前に進んでる。
俺は?
進まなきゃ。
無料にでも。
進まなきゃいけない。

いつか、祐樹のように、詩織との思い出をキレイな思い出として。
前に、前に。


俺の意識はそこで途絶えてしまった。