「亮!!メリークリスマス♪」

どちら様ですか?と言う俺の声が途中で消えた。

「祐樹!?」

取りあえず中に入れる。
そして祐樹が買ってきたいかにもクリスマス!!といった食材を整理し、調理を始める。

「やっぱ亮の飯はうめー♪」

横からさっと手が伸びてきて、料理をつまんでいった。

「あっ!ったく」

出来上がったパスタとポタージュスープとアルミつつみのチキン。

テーブルの上にはケーキ。

それからはクリスマスの特番を見たり。
2人でババ抜きをしてみたり。

ようやく布団に入ったころ、祐樹がポツリぽつりと話し出した。

「恋。した。かな」
「えっ!?」
「転校生の。4組の。」
「...。ったく、いつの間に4組なんて行ってたんだよ!」
「亮。俺、いいのかな?」
「うん。俺は祐樹の見方だから。」
「ありがと…」