「―って、こと」


まだ、お母さんは緋那のこと・・・。


「まぁ、慣れたしね」


ふふふと笑う緋那。


「で、私が赤ちゃんの頃から担当の医師がついていた」


「私には親の愛情がなかった」


医師って、五十嵐先生?


「父は忙しいし、母はあれだから」


私も似たような境遇。


「まぁ、医師は私の教育係みたいな感じだったわね」


懐かしそうに目を細める緋那。