私達は直ぐに氷の端まで移動した。
でも考えてみると、一体どの位まで戻せたのか全く分からない…
その特――
突然目の前の水面が、大きく盛り上がった!!
「な、何!?」
足元の氷が激しくうねり、私達はバランスを崩して尻餅をついた。
「痛っ」
「大丈夫美空!!」
「あ…穂波、う、後ろ!!」
目を見開いた美空を見て、私はゆっくりと振り返った。
そこには、見た事もない巨大な潜水艦が浮かび上がっていた!!
「な、何これ!?」
私も、目の前に現れた全長100メートルはあろうかという、巨大な黒い船体に驚いて後退りした。
<これは、ロシアの潜水艦。既に僕がコンピューターを占拠している>
不意に潜水艦から、Mの声が聞こえてきた。こんな潜水艦まで、遠隔操作が出来るなんて本当に凄い能力だ。
でも、なぜこんな所にまでMが…?
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