その時――
不意に穂波が背負っていたリュックから、流行りの歌が流れてきた。
穂波は面倒臭そうにリュックを下ろし、外のポケットに手を突っ込んだ。
「こんな時に一体誰がメールなんか…て言うか、よくこんな場所まで届くわね」
悪態をつきながら携帯電話を開く穂波の手が、止まって動かなくなった。
「どうかしたのか?」
「これ…」
穂波がスッと、携帯電話を俺に差し出した。
何気なく携帯電話を受け取った俺は、その画面を見た瞬間自分の目を疑った。
それはMからのメッセージだった!!
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皆さんの活躍は、国会議事堂に設置された監視カメラで見させてもらいました。
人類を救う為に、たった3人で僕と戦うつもりですね。
本来ならば直ぐにでも人類を消し去るところですが、その勇気を称え3時間の猶予を与えましょう。
この3時間以内に皆さんが僕を止める事が出来れば、人類は滅びない。
止められなければ、各国の核ミサイルを発射します。
お待ちしています。
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