「黙り込んだ?
つまり、悩んでしまったって事だよね」


「Mには知識は与えましたが、世俗的な情報は一切与えていませんでしたから、かなり衝撃的な出来事だったに違いありません。

そして、その時に得た情報からMが導き出した答えこそが、人類の精算…つまり人類の滅亡が最善だという事でした」


「人類の滅亡って、まさか最近の事故は全てが人類を滅亡させる為に…」


「いえ、今はまだ遊んでいる状況でしょう。Mがその気になれば、いつでも人類は滅亡します」


美空が話を聞きながら首を傾げた。

「でも、Mをオンラインで繋げない限りは、こんな事態にはならなかったんじゃないの?」

確かにそうだ。
いくら知能が高いとはいえ、外見的にはただの5歳児。

それならば、部屋にでも閉じ込めておけば、全く問題無い様な気がするが…


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