アタシは涙を拭きながらケンシローの話を聞いていた。
で…少しアタシが落ち着くとケンシローはアタシを引き寄せ抱きしめてくれた。
ーーえ〜ん
しばらく…アタシはケンシローに…年下のケンシローに抱きしめられながら…泣いていた。
ーー逢いたかったんだから
ーーなんでメールくれなかったのよ
ーーごめん…あれから大学の用事でまたアメリカに行ってた。
ーー馬鹿馬鹿…ケンシローの馬鹿
アタシは何度も何度もそう言いながら…ケンシローの胸を叩いた。
それでも…涙が止まることはなくて…鼻水まで出てくる程泣いて…
見るも無惨な顔になっていた。