そうは言ってもそんなに簡単に忘れられない。 アタシの初恋…。 ケンシロー……どこにいるの 気が向かないままアタシは塾のドアを開けた。 受け付けで名前を告げると女性の人に部屋に案内された。 その部屋は3畳位の小さな部屋で、窓際には小さなホワイトボードがあるだけで、その前には机が二つ。 初めての塾というものを経験するアタシは緊張しながら椅子に腰掛けた。