「じゃあ俺はこれでまたな、音巴ちゃんちゃん大事にせなあかんで…その楽譜」 「あっ……ちょ…っと…」 そう言ってケンシローは夕日の方に駆けて行く。 アタシは何かもっと話したかったし…言いたいことも…聞きたいこともいっぱいあったのに… ケンシローはそんなことにはおかまいなしに…去っていく…たまに振り返り手を振っていた。