「どやいい曲やろ」 「うん。何て曲」 「ショパンのクラリネットの為のエチュード410番や。」 「ふ〜ん。」 「もしかして…知らんとか」 「………」 アタシは恥ずかしくて…ただコクっと頷いただけ。 「ダメやんけお父さんが大好きでいっつも吹いとった曲なんに。」 ーーえっそうなの テカ何でそんなことまで知ってるわけ