マリネは携帯を受け取り…懐かしそうに手で撫で…ゆっくりと携帯を開いた。






メニュー…ファイル…ムービー…とすすむと





「音巴と真璃音へ」





というタイトルのムービーがあった。





マリネの指は震えていた。





震える指先でボタンを押すと…この部屋のそこのソファーに座っているケンシローがいた。





頭には黒いニットの帽子を被っていた。