俺は余りの嬉しさに立ち上がり、握手を求めた。




「俺…佐賀西高校出身で大西巧といいます。」



「西高…」



「はい」





すると…ケンシローさんは…しばらく考え込み…






「俺…高瀬ケンシローって言うんや。4年二回目やけどな。」






「それから…ケンシローさんは俺を秘密の部屋へ案内してくれた。」





「それがこの部屋なんだ。」





そう言ってとあるマンションの1室にマリネを連れて言った。





ドアを開けると…マリネはその独特の…少しラベンダーの香にも近い…その香を嗅いだせいで…僅かに記憶を呼び戻しつつあった。