マリネを立たせタクはゆっくりと歩き始めた。
マリネの肩を抱き抱えるようにして…。
「マリネ…久しぶり…。3年ぶりか…。」
「でも…何で…タクがケンシローを知ってるわけ」
「俺…あれから…マリネに赤ちゃんができて…学校を辞めて…
あれから……マリネが俺を必要とするまで…逢わないつもりだったんだ。
で…医学部はやめ…理工学部に進んだんだ。
…あのアインシュタインズ・ウオッチを研究したくて。
それで…そのゼミの研究室でケンシローさんには逢ったんだ。」
マリネはただ呆然と…何も答える気力はないように下を向いて歩いていた。