その日からアタシは赤ちゃんのために靴下を編み始めた。 ーーケンシロー様…お元気ですか ーーあなたに逢える日をマリネと一緒に待ってます。 ーーケンシロー様って…どんな人だろう。 ーーパパにそっくりだから…きっと優しいんだよね… ーーでも…どっかで逢ったことがあるようで…ないようで…不思議な感じ…。 そして…靴下を編みながら、2008年も更けて行った。