どれくらい経っただろう。




辺りが暗くなり始めていた。




ーーこんなこと…タクには話せない。




ーータクのことだから…きっと…





「じゃ…俺帰るな。マリネも帰るんなら送って行こうか」



「ううん…いい。」



「じゃあな…また。」



「うん…バイバイ…。」






タクが立ち上がって帰ろうとした時…アタシはタクに駆け寄り…タクのセーターの袖を掴んでいた。