「でな…アイシュタインが晩年の1950年から研究してた理論で、この時計はな、時空間にできる重力のひずみを利用して、自由に時代や場所を瞬間移動できるってやつなんだぜ。



すごくねでも…その研究が完成する前の1955年にアイシュタインは亡くなったんだけどよ…。


で…実はそいつがアイシュタインが亡くなる前に完成してたとか…していなかったとか…未だに謎なんだってさ。



だから…もしアイシュタインが死ななかったら物凄いもんができてたんだぜ何かワクワクしね」





ーーへえ〜っっ…。




ーーそんなことがもしできるんなら…アタシだったら…15年前に戻ってパパにちゃんと逢ってみたい。





正直そう思った。





興奮ぎみに熱く語る巧にお礼を言ってアタシは部活へ急いだ。




アタシの大好きな時間へ…。