駅に着くと…昨日のクリスマスの賑わいはどこかに消えうせ…またいつもの田舎町に表情を変えていた。 その中をアタシとケンシローはあの日とは違い、歩いて学校まで行く。 その間も…… 一言も交わすことなく… 手を繋ぐこともなく… 見つめ合うこともなく… 緊張と不安だけがアタシの回りの空間を一人占めした。