「マリネっ…今アンタどこ」



「ん…ケンシローん家の玄関。」



「じゃ…ケンシローとは逢えた」



「ううん…。」





マリネは泣き出してしまいそうな感情を懸命に抑えていた。





「何してんのよ全くアンタ達は世話かかりすぎ」



「ごめん。」



「ケンシロー…この前…二人で行った小学校あるんでしょ」



「うん。」



「あれ…確か武雄って言ってなかった」



「あ…うん。そう。」



「ケンシローそこに行ったんだよ。今朝…駅でケンシローに逢った時…何かそんなこと言ってたから。間違いないって。」