初めてのデートの日…このミスドの前で待ち合わせして…



化粧が汗で崩れて…悲惨過ぎる怪物に変わり果てたアタシを見て…笑ったよね…。





そして化粧を落としてスッピンになったアタシの頭を撫でてくれ…「そっちの方が好きやし」って慰めてくれたよね






「やあ…今日は一人彼氏は一緒じゃないの」


「は…はい…覚えててくれたんですか」





この店で…この指輪…買ったんだよね





「そりゃ…俺のお客さん第一号だからな。」





…そうなんだ…。





…このお兄さんの中でも…アタシとケンシローは記念なんだ…。





少し…顔が緩んだ。