ケンシローの声が聞けて…嬉しかったし…





それ以上に…ケンシローの言葉が嬉しかった。






今すぐ窓を開けてケンシローに抱きつきたかった。



しかし…アタシにはそれができなかった。






アタシがそれでもためらっていると…



ケンシローが「無理言うてワリイ…身体大事にせなあかんで。ほなおやすみな。」と言って窓を閉めようとした時…




マリネの部屋の窓が…コンコンコン…と3回鳴った。




「ありがとう。ほな…おやすみな。」


とケンシローの声がして…窓は閉められた。