「なんで探せんかな〜ずっと待っとんのにもう待ちくたびれたから出て来てもうた。」 そう言いながらケンシローが後ろからギュッと抱きしめてくれた。 アタシは嬉しくて… ホッとして… 声にならなかった。 「だって…アタシのこと嫌いになって… こんなに鈍臭いアタシが嫌になって… 先に帰ったんかと思った。」