アタシは「ねえケンシローケンシローったら〜」と何度も大声で叫びながら 校庭も… 校舎の中も… 探した。 40分が過ぎた頃…淋しくなって… 悲しくなって… 逢いたくって… 心細くなって… アタシは校舎の裏の小高い森の中にある…あの有名な日本一大きな楠の木の前に座りこんだ。