その店はお世辞にも褒められたものでもなかったが、道端にある露店みたいで


床に敷かれた布の上に無造作に手作りっぽいアクセが並べられていた。







その無造作に並べられたアクセの後ろには、いかにも芸術家でござい…といった風貌の、多分20代後半の男が座っていた。






「いらっしゃい」とだけ言うと、その男はまた何かの作業をし始めた。





「マリネはどれがいい」




アタシもケンシローもその場に座りこんで指輪を見始めた。




あれこれと…物色しながら二人でお互いの指につけてみながら選ぶ。