「どないしたっちゅうねん」




「別に何でもないから」





ケンシローに何回もしつこく聞かれ、アタシはカーテンを閉め、座りこんだ。






すると今度は窓をコンコンと叩いて「おいマリネったらあ何怒ってんだよ」と叫んだ。





「何でもないからもうアタシ寝るから…おやすみ」





そう言って部屋の電気を消すと…さすがにケンシローも諦めたようだった。






「何怒ってんだ」






ケンシローも窓を閉め…静かになった。






ーーあ〜っ…もう…何てこと言ったんだろ






真っ暗な部屋の中で一人後悔していた。